理学療法×コミュニティ運営のパラレルワーカー:西野英行さん

理学療法×コミュニティ運営のパラレルワーカー:西野英行さん

こんにちは。「あなたのNo.2」ことジョン・マッツーです。

No2では個人的に応援したいと感じたパラレルワーカーの方をご紹介することで、これからパラレルワーカーを目指していきたい方のサポートをしていければと考えております。

今回ご紹介させていただく人は、理学療法士として働きながらブログやオンラインコミュニティの運営をされている「西野 英行さん」です。

プロフィール
西野 英行さん
大阪生まれの35歳。
理学療法士として各家庭を訪問しリハビリを行いつつ、プライベートの活動として、個人ブログやオンラインコミュニティの運営を行っている。

最近では、2017年には「100歳まで元気でいるための杖の使い方&歩き方」という本の出版もしている。

>>ブログ「未来のPT」
>>オンラインコミュニテイ「The Arth」の紹介記事
>>Twitter

リバビリの知識や技術を発信しています

–パラレルキャリアとして現在働いている仕事を教えて下さい
ブログをプラットホームとした活動をメインに行っております。

ブログの内容は主に、リハビリ専門職向けの情報提供がメインなのですが、ブログを見ているお客様を対象にセミナーの開催や、ブログ仲間と一緒にFacebookやチャットツール(Slack)を活用したオンラインコミュニテイの運営をしています。

オンラインコミュニティは「The Arth」 という名前で、「セラピスト(理学療法士・作業療法士・言語聴覚士)がネット上で販売する独自コンテンツが売り買いしやすい場所」を目指して活動しています。

The Arth

自分にできることはないか?と情報発信からスタート

–パラレルキャリアをはじめたきっかけを教えてください
子供ができた時に、「この子が生きる未来はどうなるんだろう?」と疑問に思い、日本の将来や経済について勉強するようになったのがきっかけです。

そこで調べていくうちに本業だけでは心許ないと強く思い、自分にきることはないかブログでの発信を開始しました。

ブログの運営は、最初の頃はとにかくネットなどで調べながらとにかく記事を書き続けました。

また、ブログを長く運営している方に対して、ブログの書き方などを教えてもらいましたね。

試行錯誤の時期も続きましたが、今ではアクセス数が17万PV/月となり、ブログを見ていただいた方から書籍出版のお話をいただけ、本を出版させていただきました。

西野さんの書籍:「100歳まで元気でいるための杖の使い方&歩き方

パラレルキャリアはとにかく楽しい

–パラレルキャリアのメリットがあれば教えてください
副収入が得られること。とにかく楽しいこと。楽しいので続けられていると思います。
また、本業だけでは得がたい知識や経験、人脈が得られます。

–どんな時に楽しいと感じることが多いですか?
例えば、セミナーを開催する時に、企画・運営、ブログ・SNSでの集客、会場を抑えて開催までの過程を自分で全てやれることです。

やればやるだけ自分が成長していることを実感でき、結果がダイレクトに自分に返ってくることが楽しいです。

何より小さな成功体験(もちろん失敗体験も)を積むことで自信にもなります。

また、ブログで自分の考えを情報発信していると、私の考えに共感する人が集まってきます。
(もちろん、合わない人は去っていきます笑)。

その方たちとチームで何かをするときは、打ち合わせをしていなくても似たようなことを感じ、考えていることが多々あります。

発案から実施までのスピードも圧倒的に違いますし、そもそもやりたくないことをやろうという話にならないです。

既存の会社や組織のように、「やりたくないけど仕方なしにやる」とか「指示・命令される」、「建前と本音が乖離して事実を複雑にする」、「惰性で続ける」ということがほぼ皆無で、「楽しいし、やりたいからやる」という単純な動機がモチベーションになっています。

–本業だけでは得難い知識や経験について具体的に教えてもらえますでしょうか
ブログ運営のノウハウの勉強から派生して、「どうすれば人が集まるのか、行動してもらえるのか」ということを深く考えるようになり、ネットを通して”マーケット感覚”のようなものが肌感として磨かれる、と感じています。

これは個人で活動するために今後必須の感覚だと思っています。

また、外的なモチベーション(金銭的な報酬など)で繋がるのではなく、会社や組織を超えて、仕事を軸としながらも、内的なモチベーションで繋がる上下関係が存在しない横の関係性が築けることは大変貴重な経験だと思っています。

一番は人とのつながり

–パラレルキャリアならではの仕事術はありますか?
自分の時間からできるだけ無駄な時間を減らし、生産性を高めるため生活を効率化することはもちろんですが、とにかく人脈を作ることを意識しています。

一人では続けられないことも同じ志や価値観を持つ人がいれば続けられることも多いと思うからです。

また、活動のスケールを広げていくにあたり、自分の弱点を補ってくれる仲間を作ることは大変重要だと実感しています。

パラレルキャリアの活動を通して繋がる人とは、根底の価値観を共有できる場合が多いので、阿吽の呼吸で動ける理想的な関係性が築けることも多いように思います。

–パラレルキャリアを実践する上で参加しているコミュニティはありますか?
特にありませんが、自身が今運営しているコミュニティ「The Arth」がそのような場所になるようにと現在奮闘しています。

まだまだ理学療法士などのセラピストがパラレルキャリアを個人で始めるには環境が整っておらず、どうして良いのか分からず二の足を踏んでしまう方も多いと思います。(他の業界もそうだと思いますが・・・)

少しでもそういった方の背中を押すことができれば、と思っています。

まずは直感を信じて活動してみるのがオススメ

–これからパラレルキャリアを目指す人にアドバイスをお願いします
あらゆる情報が簡単に得られるようになり、昔に比べて学びたい環境が簡単に手に入る社会になったと思います。
しかし、自由度が高くなったからこその悩みもあるのではないかと思います。

私の周りでも”自分が何をしたいのか分からない”という方が多いです。

やりたいことを見つけるためには、頭で考えていても答えは出なくて、なんでも良いので夢中になって取り組んでみることが重要だと思います。

そのためには、まずは本業の仕事をできるだけ効率化し、生活の中に何か取り組むための余剰時間を作ることが先決だと思います。

嫌なことや楽しくないことはやっても続かないし、大した成果も出ないと思うので、直感の赴くままにとりあえず初めてみて合わなければ辞める、ということも重要だと思います。

コミュニティの運営方法を体系化して広めていきたい

–最後に今後の展望を教えてください
同じ価値観・方向性を持ち、やりたいことが似ている人達が集まるオンラインコミュニティは、これからさらにクローズアップされると思います。

いずれ個人の時代からチームの時代に移行して行くことでしょう。

経験してみると分かりますが、その方が圧倒的に効率良く、生産性が高いですし、貢献、協力、共創、創発が容易です。

好きな人と好きな仕事をするパラレルキャリアの活動は、今後、「どのコミュニティに属し、何がしたいのか」が重要になると思っています。

コミュニティはいわば”むら”のようなものですが、次世代の”むら”は仮想空間のネット上に作ることができ、いつでもどこでもアクセスすることができます。

また、次のステージに行きたい時は気軽に抜けても良いし、一人が複数の”むら”に所属することもあります。

その中で連携して世の中に価値を創造していくことが今は楽しいです。まだまだ始まったばかりですが、大きな可能性を感じています。

ゆくゆくはコミュニティの運営方法を体系化して拡散し、より皆が住み良い、楽しい世界を、オンライン上でも作っていけたら、と思っています。

インタビューをしてみて

・・・いかがだったでしょうか?

ブログの情報発信から、書籍化、オンラインコミュニティの運営と幅広く活動されていてとてもすごい方でしたね。

特に勉強になったのは、「やりたいことを見つけるためには、頭で考えていても答えは出なくて、なんでも良いので夢中になって取り組んでみることが重要」というところです。

確かに、実際に行動(アウトプット)をすることで徐々に自分が本当にしたいことに気づく・・・というのはあるなと思いました。

他の取材したパラレルワーカーさんもそうなのですが、まずは情報発信や小さな活動を開始してその中で自分の考えを整理していっているという方が多いような気がします。

また、「いずれ個人の時代からチームの時代に移行して行く」というワードも印象にのこりました。
最近では、フリーランス同士でチームを作るサービスや考え方も出てきていますし、思った以上にはやく、個人どうしがつながって仕事に取り組んでいく時代がくるかもしれませんね。

西野さまの活動は以下のブログで発信されているのでぜひチェックしてみてください。

西野さまのブログ
未来のPT
No2はパラレルキャリアを実践している方を応援しています。

取材のご依頼、または周りにパラレルワーカーとして活動している方がいたらぜひ教えてください!

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