こんにちは。「あなたのNo.2」ことジョン・マッツーです。
No.2ではパラレルワーカーの方をご紹介することで、これからパラレルワーカーを目指していきたい方へのヒントを提供しています。
今回ご紹介する人は、医療、介護職を中心にパラレルワークを実践されている細川寛将さんです。
細川さんに、現在の活動内容とパラレルワークを実践するメリットなどを伺いました。

細川寛将さん
大学卒業後に総合病院に勤務しながら社会人大学院に通う。「リハビリテーション」の考えを病院以外に拡げていく手段としてパラレルキャリアの可能性を感じ、実践しはじめる。
現在は医療法人で高齢者施設の施設長、株式会社・一般社団法人、NPO法人などの役員をしつつ、「セラピストの働き方を変える、変えられるコミュニティ 守破離~SHUHA-Re~」の運営も行っている。
医療・介護専門職のキャリアを輝かせる方法をパラレルキャリアの実践を通して模索中
―現在の仕事内容を教えてください
リハビリ専門職である作業療法士として病院勤務時代より「国家資格」「保険内」にとらわれずに専門性を活かしてナレッジワーカーとして活動しており、これからの医療・介護職の働き方の一つとしてパラレルキャリアを実践・推奨しています。
仕事内容としては、医療法人陽明会グループ(名古屋市)で経営企画・在宅緩和ケア住宅(サ高住)施設長をする傍ら、株式会社クリエイターズ(金沢市)にてメディアコンテンツ事業、その他NPO法人や一般社団法人の役員、ヘルスケアベンチャー企業の支援に携わっています。
また最近は、地域でパラレルキャリアを実践する医療・介護職を支援するために「一般社団法人守破離」を起ち上げコワーキングスペースの設置やワークショップ開催、200名以上のメンバーにキャリアデザインのコンサルティングなどを精力的に行っています。
パラレルキャリアを実践することで、
・「リハビリテーション」の可能性を最大化し、社会課題の解決に活かすためにできることは何か?
・医療・介護専門職が一人一人のキャリアを輝かせるためにはどうしたらいいか?
という問いに対して、医療介護現場やWebサイトの管理・運営、複業・パラレルキャリアの実践、ワークショップやセミナーの開催、コミュニティの主宰と様々なアプローチをしながら「最善解」を模索しています。
パラレルキャリアのきっかけは、理学療法士の後輩からの相談
―パラレルキャリアをはじめたきっかけを教えてください
パラレルキャリアというか「本業以外」の枠組みで言えば、病院勤務時代の上司が行っていたリハビリ系の技術セミナーの運営お手伝いがきっかけです。
本格的にはじめようと決心したのは理学療法士の後輩が病気になり「臨床現場で働けないかもしれない」という相談を受けた時ですかね。
我々の職種(理学療法士や作業療法士)は身体動かして患者さんを治療するのが本流ですが、それができなくなったら「いったい何ができるのか?」「どんな可能性があるのか?」を真剣に考え、実践しました。
具体的な行動としては、インターネットであれば身体が悪く、たとえ動かなくなっても最悪誰でもできるだろうと考え、その後輩と一緒にインターネットを使ってECサイトの構築をしたのが最初ですね。
パラレルキャリアのメリットは学習と成長につながること
―パラレルキャリアのメリットを教えてください
メリットとしては、いくつかあるのですが大きくは以下の4つですかね。
・フラットな関係性での物事を考え実践ができる
・多様さや曖昧さ未熟さなどに触れる機会になる
・失敗に対して寛容であるためアグレッシブに取り組める
・既成概念・前例主義に囚われることなく視野の拡大をはかれる
総じて「本業」とは違った“働き方”がしやすいのかな?と感じています。
加えて、タイムマネジメント力やコミュニケーション力が格段にあがります。
もちろん対価が発生する場合は収入もあがりますが、それ以上に「学習・成長」に寄与すると思います。
―逆にデメリットはありますか?
デメリットとしては、タイムマネジメント力がないとどれも中途半端になってしまいます。
また、所属組織との関係性や自分のキャリアの軸(信念・コンセプト・大切にしていること)を意識しないと、ただ単に労働を増やして時間を切り売りする小銭稼ぎの「なんちゃって」になりがちです。
さらに、本業との利益相反やコンフリクトを意識しておく必要はあるため、本格的にやる場合はこのあたりを戦略的に考えていくことが必要にはなります。
パラレルキャリアを「学び、成長の手段」として活用しよう
―これからパラレルキャリアを目指す人にアドバイスをお願いします
パラレルキャリアは「これからの働き方」であることはもちろん、「これからの学び方・成長の手段」としてもものすごく有効です。
是非、実践してみてください!
ただ、そうはいっても「どう実践していいかわからない」ですよね。笑
そういった人に向けて、主にセラピスト向けではありますがパラレルキャリアの学びと実践の場、「守破離プロジェクト(以下、守破離)」を始動します。
守破離ではセラピストのパラレルキャリアを推進すべく、学び・交流・実践の場を提供します。
医療機関におけるセラピストの飽和状態、診療報酬・介護報酬改定などによる給与の限界から将来への不安を感じている方は非常に多いです。
現状を解決するには、リハビリテーションや医療の可能性を自分の強みと組み合わせて、新しいステージで活用することで乗り越えていく必要があります。
そのためにキャリア戦略を学び、仲間を作り、実践していく必要があります。それら全て得るために、守破離は最良の場となるでしょう。
取材を終えて
細川さんの取材記事、いかがだったでしょうか?
「理学療法士や作業療法士のキャリアを輝かせる」を活動のコンセプトとして、様々な活動をされている細川さん、とてもバイタリティのある素晴らしい方でした。
パラレルキャリアを実践するなら、お小遣い稼ぎを主軸に置くのではなく、自分自身や社会の新しい可能性を発見する手段として実践する。
そんな方が今後、どんどん増えてくると個人的にもいいなと感じました。
細川さんの活動を今後もNo.2では応援していきたいと思います!
特に理学療法士や作業療法士の方は以下のページやSNSもご覧になってみてくださいね。
取材のご依頼、または周りにパラレルワーカーとして活動している方がいたら、ぜひ教えてください!
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